2019年の技術士一次試験は10月13日です。
試験まで残り1か月と少しですね。
短い期間でも効率よく勉強すれば、まだまだ合格の可能性は十分にあります!
今回は2018年(平成30年)に受験した森林科目について、僕なりの勉強方法を紹介します!
技術士一次試験の全体的な試験内容や勉強方法は以下の記事で紹介しています。
森林科目の受験者数は少ない = 参考書等がない
森林科目は専門科目の中で受験者が非常に少ない技術部門の1つです。
日本技術士会ホームページの技術士第一次試験の受験申込者等推移表を見ると、
平成30年度の各技術部門の受験者数を見ることができます。
技術部門 | 受験者数 | 合格者数 | 受験者に対する合格率 | |
01 | 機械部門 | 1,884 | 656 | 34.8 |
02 | 船舶・海洋部門 | 15 | 9 | 60.0 |
03 | 航空・宇宙部門 | 44 | 22 | 50.0 |
04 | 電気電子部門 | 1,743 | 663 | 380. |
05 | 化学部門 | 257 | 130 | 50.6 |
06 | 繊維部門 | 53 | 24 | 45.3 |
07 | 金属部門 | 130 | 60 | 46.2 |
08 | 資源工学部門 | 20 | 10 | 50.0 |
09 | 建設部門 | 7,814 | 2,653 | 34.0 |
10 | 上下水道部門 | 1,034 | 434 | 42.0 |
11 | 衛生工学部門 | 302 | 150 | 49.7 |
12 | 農業部門 | 685 | 329 | 48.0 |
13 | 森林部門 | 257 | 104 | 40.5 |
14 | 水産部門 | 46 | 15 | 32.6 |
15 | 経営工学部門 | 276 | 184 | 66.7 |
16 | 情報工学部門 | 650 | 293 | 45.1 |
17 | 応用理学部門 | 312 | 99 | 31.7 |
18 | 生物工学部門 | 139 | 71 | 51.1 |
19 | 環境部門 | 905 | 328 | 36.2 |
20 | 原子力・放射線部門 | 110 | 68 | 61.8 |
受験者が少ない技術部門(マイナー部門)なので、参考書を探しても全然見つかりません。
勉強する上では、なかなか取り組みづらいと思います。
それじゃあ、どうやって勉強すればいいの?
という疑問が浮かんできますよね。
それについて、以下に説明します。
僕が実際にやってよかったと思う森林部門の勉強方法
まずはじめに、ひたすら過去問を解きました。
具体的には9年分、全問題(35問×9年)を暗記しました。
9年という数字に理由も根拠もありません。
とりあえずたくさんやっておきたかったというだけです。
もちろん試験本番では35問中25問しか選択する必要はないのですが、
基礎科目や適性科目と同様、過去問と類似問題が多かったので、なるべく回答できる確率を上げる戦略です。
ただ暗記するだけではなく、自分なりに工夫して勉強しました。
勉強方法を過去問で説明します。
【平成29年度】
【平成28年度】
こちらの過去問を見てください。
どちらの出題形式も「○○の記述のうち、最も不適切なものはどれか。」となっています。
そして回答に注目すると、どちらも異なる回答です。
しかし、不適切でない=適切である残りの4つの選択肢を見てください。
平成29年度の回答である漸伐作業は、平成28年度の適切な選択肢の中に含まれています。
つまり、過去問を複数年勉強すれば解説が見つかる場合があります。
さらに言うと過去問との類似問題が多いことから、解説は過去問から探すことができます。
この方法で多くの問題に対処することができるでしょう。
参考にした教材
森林・林業白書を利用しました。
ただ、がっつり読み込んだわけではなく、過去問を解きつつ理解できなかった箇所を補強する形で使用しました。
基本的には過去問の学習でいいと思います。
参考程度に
森林科目を勉強する前に、受験当時の僕のことを話しておきます。
☑ 受験した年は大学院2年(修士2年)のとき
☑ 大学は農学部、大学院は農学専攻
☑ 学部の授業では森林と農業土木に関する科目が多かった
☑ 研究室ではリモートセンシング技術を用いた農地の研究を行っていた
このことから、森林に関する科目は学部の授業で学んでいたので、少しだけ知識はあった。
しかし、受験した年は修士2年のときで研究分野も森林関係でなかったため、過去問を最初に見たときは全然解けなかった。
このような状態で、勉強をスタートしました。
僕的にはほぼ0からのスタートだと思っています。
参考記事
基礎科目(1群・2群・3群・4群・5群)、適性科目の勉強方法について、記事を書いています。
気になる方はぜひご覧ください!
試験に合格したら、技術士補に登録しよう
技術士第一次試験に合格後、技術士補に登録する方もいるかと思います。
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技術士補の登録方法について記事にしていますので、登録される方は参照いただければと思います。