2019年の技術士一次試験は10月13日です。
試験まで残り1か月と少しですね。
短い期間でも効率よく勉強すれば、まだまだ合格の可能性は十分にあります!
今回は受験者は避けて通れない基礎科目(2群:情報・論理に関するもの)に焦点を当てて、
効率的な勉強方法を紹介します!
技術士一次試験の全体的な試験内容や勉強方法は以下の記事で紹介しています。
2群:情報・論理に関するもの
この分野は事前知識がどれくらいあるかで、難易度は全く異なるでしょう。
僕はすごく苦手な分野でした。
事前知識が全くなくても解ける問題も一部ありましたが、基本的に解き方を理解していないと手のつけようがない状態になると思います。
おそらく躓く人が多いであろう問題を過去問からピックアップして、自分なりの解説を書いていきます。
★過去問は日本技術士会のホームページ「過去問題(第一次試験)」から無料で入手できます。
出題年:H29, H28, H26,
符号部、仮数部、単精度浮動小数・・・と聞きなれない単語がいっぱい並んでますね。
問題文1から4の手順に沿って、1つずつ見ていきましょう。
※計算過程は以下で示しています。
ここで難しいのは、問題文3と4だと思います。
普段私たちが利用している数字の表現方式は10進数です。0から9での数字を用いています。
今回は10進数を2進数に変換する問題です。
10進数を2進数に変換する方法は、整数部分と小数部分で異なります。
問題文3は整数部分を、問題文4が小数部分を2進数に変換する問題だと捉えてください。
3. α + 127 = 130 の値を2進数に直す方法
整数部分を2進数に変換するとき、2で割った余りを下から読み取っていけばOKです。
上の画像を見ると、130を2で割った余りを右側に書いています。
130を2で割った余りは0、65を2で割った余りは1・・・というように、整数部分が0になるまで2で割り続けます。
最後に、余りを下から読み取れば2進数への変換は終了です。
3. xの値(0.625) を2進数に直す方法
小数部分を2進数に変換するとき、2をかけたときの整数部分を上から読み取っていけばOKです。
上の画像を見ると、0.625に2をかけたときの整数部分を左側に書いています。
0.625 × 2 = 1.25 整数部分:1
0.25 × 2 = 0.5 整数部分:0
0.5 × 2 = 1.0 整数部分:0
値が1以上の場合、小数部分のみを取り出し2をかけます。
1.0の小数部分は0のため、以降は2をかけてもずっと0のままです。
最後に、2をかけたときの整数部分を上から読み取っていけば終了です。
大切なこと:確実に理解しながら問題を解いていく
問題を理解しながら解かないと、本番で何もわからないという状態になってしまいます。
最初は問題を解くことさえ苦痛に感じるかもしれません。
しかし、少しずつ解けるようになっていきます。最初は解説を見ながら、一問ずつ確実に理解していきましょう。類似問題も多いので、果てしない量の問題を解くことはありません。
基礎科目は各群ともに半分は選択しなくてもよいので、「どうしても理解できない!」「理解するのに膨大な時間がかかってしまう」場合には、その問題は避けた方がよいでしょう。
試験までの残り時間を考えて、どの科目にどのくらいの時間を割けるのか戦略を考えることが大切です。
試験まで時間に余裕があって、かつ基礎から理解したい方は参考書等を購入してもよいかもしれません。
僕は利用していませんが、例えばAmazonで検索してみると以下のような教材が出てきました。
備考
○僕はH21からH29までの9年分を勉強し、H30の試験を受けました。
○計算問題の出題方法や数値等は異なる場合もありますが、基本的な解き方に大きな差異はありません。
○間違い等ありましたら、指摘いただけると幸いです。
参考記事
基礎科目(1群・3群・4群・5群)、適性科目、専門科目(森林部門)の勉強方法について、記事を書いています。
気になる方はぜひご覧ください!
試験に合格したら、技術士補に登録しよう
技術士第一次試験に合格後、技術士補に登録する方もいるかと思います。
会社によっては技術士補を取得すれば奨励金等もらえるところもあるでしょう。
技術士補の登録方法について記事にしていますので、登録される方は参照いただければと思います。