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技術士一次試験の基礎科目(1群:設計・計画に関するもの)を攻略しよう!【勉強方法・技術士補・過去問】

2019年9月5日

 

2019年の技術士一次試験は10月13日です。

試験まで残り1か月と少しですね。

短い期間でも効率よく勉強すれば、まだまだ合格の可能性は十分にあります!

 

今回は受験者は避けて通れない基礎科目(1群:設計・計画に関するもの)に焦点を当てて、

効率的な勉強方法を紹介します!

 

技術士一次試験の全体的な試験内容や勉強方法は以下の記事で紹介しています。

 

 

1群:設計・計画に関するもの

 

計算問題と暗記問題が50%ずつくらい出題されます。

計算問題はとっつきにくく、最初は全くわからない状態かと思います。

 

おそらく躓く人が多いであろう計算問題を過去問からピックアップして、自分なりの解説を書いていきます。

★過去問は日本技術士会のホームページ「過去問題(第一次試験)」から無料で入手できます。

 

出題年:H29, H27, H25, H23

 

この問題を解くにあたって必要な式は、問題文にすでに示されていますので、特別に公式を暗記しておく必要はありません。

①「平均系内列長」を求めるためには、「利用率」を求める必要があります。

②「平均系内滞在時間」を求めるためには、「平均系内列長」と到着率を求める必要があります。

③「利用率」を求めるためには、到着率サービス率で割ります。

 

①から③を見て、まずは「利用率」を求めることができれば、「平均系内列長」を計算でき、「平均系内滞在時間」を求めることができますね。

つまり、解く順序は ③→①→② であることがわかります。

 

まずは ③「利用率」の求め方です。

到着率サービス率は問題文中から自分で計算する必要があります。

 

到着率に関する記載

「このATMを利用するために到着する利用者の数は1時間当たり平均60人」

 

サービス率に関する記載

「ATMの1人当たりの処理時間は平均40秒」

 

到着率は1時間当たり60人、サービス率は1人当たり40秒

利用率を求めるためには、「1時間当たり」に統一して計算しましょう。

 

到着率1時間当たり60人

サービス率1人当たり40秒、つまり1分当たり3/2人、1時間当たり90人

利用率 = 60人/時 ÷ 90人/時 = 2/3

となります。

 

つづいて、①「平均系内列長」の求め方です。

平均系内列長」を求めるのに必要な材料は利用率(=2/3) のみです。

問題文の式に当てはめると、計算できます。

 

平均系内列長」= 利用率 ÷ (1-利用率)= 2/3 ÷ (1-2/3) = 2/3 ÷ 1/3 = 2

となります。

 

最後に、②「平均系内滞在時間」の求め方です。

平均系内滞在時間」は平均系内列長到着率から求めることができます。

これまでの計算から、すでに既知の値です。

 

平均系内滞在時間」= 平均系内列長(2) ÷ 到着率(1時間当たり60人)

ここで、回答の選択肢を見ると、単位はになっていますので、到着率の単位を時間から秒に変換します。

 

1時間当たり60人 = 1秒当たり 60/3600 = 1/60人となるため、

平均系内滞在時間」= 平均系内列長(2) ÷ 到着率(1秒当たり1/60人) = 120秒

となります。答えは ⑤ 120秒 ですね。

 

 

 

出題年:H30, H28, H27, H26, H24

 

 

問題文より、システムAとシステムBの信頼度は同じですね。

システムAは並列、システムBは直列です。

 

まずはシンプルな形のシステムBから見ていきます。

図中のXは信頼度であり、システムが正常に作動する式を以下の式で表せる。

0.950 × X × X

 

つづいてシステムAを見ていきます。

システムAは並列のため、少なくともどちらか一方が正常であればシステムは作動します。

すなわち、システムが作動しない確率から1を引けば、確実にシステムが作動することがわかる。

 

システムが作動しない確率は 1-X であり、並列の場合はどちらか一方が正常であればよいから、

計算式は以下の通りになる。

0.900 × 0.900 × [1-{(1-X) × (1-X)}] = 0.81 - 0.81 × {(1-X) × (1-X)}

 

システムAとシステムBの信頼度は同じであることから、

0.950 × X × X = 0.81 - 0.81 × {(1-X) × (1-X)}

 

少し複雑ですが、試験本番では電卓を用いることができます。

※関数電卓は使用不可。

 

計算すると、X = 0.92045 となります。

そして、システムBの式に X = 0.92045を代入すると、答えが出てきます。

0.950 × 0.92045 × 0.92045 = 0.805

となります。答えは  0.805 ですね。

 

大切なこと:計算問題は丸暗記ではなく、計算過程を理解する

 

計算問題で問題文と答えだけを暗記するのは避けてください。

類似問題の出題は多いですが、やはり理解せずに勉強すると試験本番で対応できない可能性があります。

暗記問題は覚えるしかないですが、計算問題は極力理解するよう努めてくださいね!

 

ただし、基礎科目は各群ともに半分は選択しなくてもよいので、「どうしても理解できない!」「理解するのに膨大な時間がかかってしまう」場合には、その問題は避けた方がよいでしょう。

試験までの残り時間を考えて、どの科目にどのくらいの時間を割けるのか戦略を考えることが大切です。

 

試験まで時間に余裕があって、かつ基礎から理解したい方は参考書等を購入してもよいかもしれません。

僕は利用していませんが、例えばAmazonで検索してみると以下のような教材が出てきました。

 

 

備考

 

○僕はH21からH29までの9年分を勉強し、H30の試験を受けました。

○計算問題の出題方法や数値等は異なる場合もありますが、基本的な解き方に大きな差異はありません。

○間違い等ありましたら、指摘いただけると幸いです。

 

参考記事

 

基礎科目(2群・3群・4群・5群)、適性科目、専門科目(森林部門)の勉強方法について、記事を書いています。

気になる方はぜひご覧ください!

 

 

試験に合格したら、技術士補に登録しよう

 

技術士第一次試験に合格後、技術士補に登録する方もいるかと思います。

会社によっては技術士補を取得すれば奨励金等もらえるところもあるでしょう。

技術士補の登録方法について記事にしていますので、登録される方は参照いただければと思います。

 

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