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技術士第一次試験に独学で一発合格する方法【勉強方法・技術士補・過去問】

2019年7月21日

 

技術士一次試験って基礎・適正・専門と3科目もあって、勉強方法がわからない。おすすめの勉強法やサイトはあるの?

そもそも試験形式や合格率ってどれくらいだっけ?

 

本記事にたどり着いた方は、このような悩みを抱えているかと思います。

僕は2018年(平成30年)10月に技術士一次試験(森林部門)を受けて、合格しました。

勉強を始めたのは8月30日からなので、1ヶ月ちょっとです。

 

本記事では短期間で技術士一次試験に一発合格した方法を書いていきます。

 

 

技術士一次試験の特徴

 

5肢択一式のマークシート形式です。

技術士一次試験は基礎科目・適性科目・専門科目からなり、それぞれの科目で50%以上の得点が必要となります。

また、基礎科目と専門科目は全問回答するのではなく、わからない問題はパスすることができます。

 

  基礎科目 適性科目 専門科目
問題数(回答数/問題数) 15/30 15/15 25/35
最低合格得点 8 8 13

 

基礎科目 回答数 問題数
1群:設計・計画に関するもの 3 6
2群:情報・論理に関するもの 3 6
3群:解析に関するもの 3 6
4群:材料・化学・バイオに関するもの 3 6
5群:環境・エネルギー・技術に関するもの 3 6

 

調べていくと、以下のような口コミが多くみられました。

 

得点率は50%でいい上に問題もわからないところはパスできる

過去問とかなり似ている問題も多い

 

Tatsu04a
なんか合格できそうな気がしてきた!

 

技術士一次試験の合格率

 

現実として、どれほどの人が合格しているのか知ることはとても大切です。

合格率は以下で確認することができます。

技術士一次試験の合格率

 

過去の合格率の推移は以下の通りです。

 

年度 受験者数 合格者数 対受験者合格率
平成23年度 17,844人 3,812人 21.4%
平成24年度 17,188人 10,882人 63.3%
平成25年度 14,952人 5,547人 37.1%
平成26年度 16,091人 9,851人 61.2%
平成27年度 17,170人 8,693人 50.6%
平成28年度 17,561人 8,600人 49.0%
平成29年度 17,739人 8,658人 48.8%
平成30年度 16,676人 6,302人 37.8%
令和元年度 9,337人 4,537人 48.6%
令和元年度(再試験) 3,929人 2,282人 58.1%
令和2年度 14,594人 6,380人 43.7%

 

合格率は年度によって大きく異なります。

近年の合格率は比較的安定していましたが、もう少し昔のデータを見ると

平成23年度の合格率は21.4%であるのに対し、平成24年度の合格率は63.3%でした。

 

このことから、多少難化しても対応していけるように準備する必要があります。

正直このデータを見たとき、僕はけっこう不安になりました。

 

Tatsu04a
得点率は50%で合格できるのに、合格率はそこまで高くないな〜

 

使用した過去問・参考にしたサイト等

 

まずはどんな問題が出るか知るために、「公益社団法人 日本技術士会」のホームページより過去問を入手しました。

技術士一次試験の過去問

技術士一次試験の過去問の正答

 

ただし、この過去問には解説がついていません。

どういった理由でその答えにたどり着くのか、手順が示されていないわけです。

つまり、別の教材や解説サイト等で理解を補強する必要があります。

 

僕は以下の教材・サイトを参照し、がっつり読み込みました。

 

技術士試験ナビ

アルケミストの小部屋

③ 森林・林業白書※

 

 

※「森林・林業白書」は僕が専門科目を森林部門で受験したために利用しました。使い方としては、過去問で理解できなかった箇所を補強する形で使用しました。

他の専門科目を受験される方は、ぜひ自分の専門科目でおすすめの教材等を調べてみてください。

 

技術士一次試験の勉強手順

 

各科目で共通して言えることは、過去問を中心に勉強を進めていくのが効率的です。

なぜなら、過去問と全く同じかほぼ同じような問題がかなり出題されるからです。

 

ちなみに僕は各科目の過去問を9年分解きました。

 

① いきなり過去問を見る。

② 全く回答できないため、上で示した参照サイトで解説を読み込む。

③ 印刷した過去問に直接回答・解説を書き込む。

④ 回答・解説を書き込んだ過去問を毎日何回も見る。計算問題は毎回手を動かし、確実に解けるようにする。

⑤ 間違いの選択肢がなぜ間違えているのか、毎回理解するよう心がける。

 

僕が過去問に直接書き込んだ解説です

 

 

以下に、各科目ごとに僕が行った勉強手順を示していきます。

 

基礎科目

 

基礎科目は次の5つの群からなります。

 

① 設計・計画に関するもの

② 情報・論理に関するもの

③ 解析に関するもの

④ 材料・化学・バイオに関するもの

⑤ 環境・エネルギー・技術に関するもの

 

みなさんの得意・不得意はそれぞれ異なると思いますが、ここで重要なのは5つの群すべて回答しなければならないことです。

ただし、各群ともに6問中3問回答すればよいので、わからない問題はパスできます。

 

Tatsu04a
ちなみに僕は「②情報・論理に関するもの」がすごく苦手でした

 

勉強する段階で意識してほしいことがあります。

 

ココがポイント

勉強する段階では各群ともに6問すべて勉強しておく

 

これは試験本番でどのような問題が出るかわからないからです。

ピンポイントに回答数である3問だけ学習しておくのは、非常にリスクが高いです。

また、過去問と同様の問題が多く出題されることから、多くの問題を解いておくと回答できる可能性も上がります。

 

適性科目

 

適性科目はすべての問題に回答する必要があります。

適性科目の特徴として、基礎科目・専門科目と比べて軽視される傾向にあります。

なぜなら、ある程度解けてしまうからです。

 

しかし、これは非常に危険です。

僕が受けた平成30年度の合格率を見ると例年より低いですが、

個人的には適性科目の難化が原因じゃないかと思っています。

 

Tatsu04a
基礎科目と専門科目が満点でも、適性科目が50%未満なら不合格。適性科目もしっかりと勉強しよう

 

ちなみに僕は過去問9年分の適性科目をほぼ完璧に仕上げたつもりでしたが、

本番の試験では11/15でした。

 

専門科目

 

専門科目は受験する部門によってかなり勉強方法が異なるのではないかと思います。

僕は森林部門で受験しましたが、過去問の解説書がなかったので苦労しました。

 

そのため、過去問9年分をひたすら勉強したのですが、以下のような工夫をしていました。

 

① 過去問で「最も不適切なものはどれか」と問われていたら、5つの選択肢のうち4つは正しいという意味なので、正しい選択肢を理解しながらもすべて覚えてしまう。

② 過去問で「最も適切なものはどれか」と問われていたら、5つの選択肢のうち4つは間違いという意味なので、間違いの理由を理解する。

③ 過去問を何年分か繰り返し解くと、ある年で間違いとして出題された文章が、ある年では正しい文章として選択肢に存在する場合がある。正しい文章を間違いの文章の正答(解説)とすることで、間違いの理由を探すことができる。

 

解説書がなかったことから、過去問はなるべく多く解いた方がいいだろうと思って、過去問9年分解きました。

このとき、本番では35問中25問回答すればいいですが、勉強する段階では35問すべて解いていました。

 

ココがおすすめ

もし受験する専門科目が決まってないなら、解説が豊富にある建設部門や機械部門がいいのではないかと思います。森林科目で解説書を探すとき、全然見つからなかったので解説にすぐたどり着ける科目が効率よく勉強できそうだなと感じました。

 

Tatsu04a
自分の学んできた専門分野や携わっている業種、学んでみたい科目等考えて選んでみてください

 

試験対策用の教材等(基礎力に不安があり理解しながら勉強したい人向け)

 

繰り返しになりますが、僕は以下のサイトで解説をがっつり読み込みました。

 

 

「もっと基礎から学びたい!」いう方は、Amazonや本屋さんで教材を探してみるのも手です。

僕は利用していませんが、例えばAmazonで検索してみると以下のような教材が出てきました。

 

 

試験までの日数に余裕があるなら、上記のサイトや教材等を参考にして、理解しながら勉強するのが一番いいです。

過去問の使いまわしが多いのは事実ですが、問題文を少しひねられて回答できないというのはもったいないですからね。

暗記しなければならない項目もありますし、理解せずに暗記で乗り切った問題もありますが、僕はなるべく理解するよう心がけていました。

 

 

参考記事

 

基礎科目(1群・2群・3群・4群・5群)、適性科目、専門科目(森林部門)の勉強方法について、記事を書いています。

気になる方はぜひご覧ください!

 

 

さいごに

 

ここまでしっかり取り組めば合格に十分近づけます。

学習に費やした時間は平成30年8月30日から約一か月とちょっと。

平日は3時間、土日は10時間ほど勉強していました。

 

勉強している当時、僕はかなり直前に勉強を開始したので、精神的に焦りながら勉強していました。

 

Tatsu04a
もっと早く勉強しておけばよかった・・・

 

学生で時間があったので、試験直前でしたが多くの時間を学習に費やすことができました。

 

新社会人になった今、資格試験の勉強時間を確保することは本当に大変だと理解しています。

忙しいからこそ、早めに勉強を開始し、効率よく取り組んでほしいと思います。

僕の勉強方法が誰かの参考になれば幸いです。

 

 

 

追記:技術士第一次試験に受かった後 → 技術士補に登録する

 

技術士第一次試験に合格後、技術士補に登録する方もいるかと思います。

会社によっては技術士補を取得すれば奨励金等もらえるところもあるでしょう。

技術士補の登録方法について記事にしていますので、登録される方は参照いただければと思います。

 

 

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