カンボジアといえば、「アンコール・ワット」が一番に思い浮かびますよね?
しかし、カンボジアにはまだまだたくさんの遺跡があります。
今回はカンボジア・シェムリアップ(Sien Reap)でおすすめの遺跡群を紹介します。
★実際に3日間の観光で僕が訪れたところだけをピックアップしています。カンボジアでの旅行体験記を過去記事に書いていますので、そちらもぜひご覧ください!
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目次
【東南アジア旅行記】カンボジア・シェムリアップ1日目|アンコールワット・トム・タプローム寺院・プレループからのサンセット
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【東南アジア旅行記】カンボジア・シェムリアップ2日目|アンコールワットのサンライズ・バンテアイスレイ寺院・プレアカン遺跡
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【東南アジア旅行記】カンボジア・シェムリアップ3日目|ベンメリア・トンレサップ湖・パブストリート・オールドマーケット
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【カンボジア】トンレサップ湖でぼったくられそうになった話【シェムリアップ】
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本記事で紹介する遺跡群
シェムリアップでおすすめの遺跡群
☑ アンコール・トム
☑ タプローム寺院
☑ アンコール・ワット
☑ プレループ
☑ プリアカン
☑ バンテアイ・スレイ
☑ ベンメリア
アンコール・トム
カンボジアのアンコール・トムは門と城砦、寺院などから成る12世紀末の都市遺跡です。超巨大遺跡で「アンコール遺跡群」の一部として世界遺産に認定されています。東京ドーム60個分の敷地といえばその大きさもわかろうというもの。南大門、バイヨン寺院、象のテラスなど多くの遺跡があり、これらの遺跡を総称して「アンコール・トム」といいます。
※世界遺産・超巨大遺跡「アンコール・トム」バイヨン寺院を行く! | カンボジア | 旅の専門家がお届けする観光情報より引用
初めて訪れた人は、そのあまりの大きさに驚くことでしょう。
今から800-900年前に人力だけで、ここまで造ることができるなんて衝撃です。
アンコールは「都市」、トムは「大きい」を意味する言葉だそうです。
東京ドーム60個分の敷地だそうですので、その言葉の通り、アンコールトムは非常に大きいですね。
彫刻はものすごく細かいですし、また建造物の高さは何十メートルにも及びます。
昔、ここに住む人たちは皆で協力して造ったのでしょう。
しかし、機械がない時代にここまでできるのか・・・と驚かされますね。
アンコール遺跡群には急な階段があり、登ることができます。
しかし、ガイドさんによると、過去に転落による死亡事故が発生しているそうです。
歩きやすい服装・靴で来ることは必須ですね。
タプローム寺院
タプロームは12世紀末に、クメール人の王朝ジャヤーヴァルマン7世が母を弔う為に創建されたものです。仏教寺院として建てられ、当初は5000人にも及ぶ僧侶がここで暮らしていましたが、後にヒンドゥー寺院として改修されています。発見された当初からガジュマルなどの巨木による浸食が激しく、遺跡は崩壊寸前ではありましたが、あえて修復はせず、"熱帯で人の手による遺跡の管理を行わないとどうなるのか。"という自然の驚異を示すために、発見当初の姿のまま保存されることになりました。
タプローム寺院で最も有名なのは、遺跡がガジュマル(主に熱帯地域に生息する樹木)の木に侵食されている姿でしょう。
現在も侵食され続けている遺跡が、そのままの状態で残されています。
ガジュマルの木の大きさは想像を絶するくらい大きいです。
いったい樹高何十メートルあるのかわかりません。
ガジュマルの侵食によって、遺跡はいつか崩れてしまうかもしれませんね。
すでに遺跡が崩れている箇所もあります。
崩れた個所を修復していないようですが、崩れないように補強している箇所はいくつか見かけました。
観光地として有名な箇所も、もしかしたら今後崩れてしまうかもしれません。
アンコール・ワット
カンボジアといえば、「アンコール・ワット」が最も有名ですね。
僕は観光に行く前まで、遺跡群のことをまとめて「アンコール・ワット」と呼んでるのかと思ってました(笑)
「アンコール・ワット」といえば、5つの塔が有名ですね。
パッと見3つしか見えないときもありますが、実は5つあるんです!
下の画像で池のように水が溜まっている場所がありますが、これは人工的に水を貯めているそうです。
水に反射する遺跡がなんとも美しいですね!
ここは朝焼けを鑑賞する時、人がたくさんいて人気スポットになっていました。
いよいよアンコール・ワットの中へと進んでいきます。
柱の間隔や切り抜かれた扉の大きさなど、めちゃくちゃ正確に造られています。
細かすぎる彫刻にも毎度驚かされますが、これだけ正確に建造物を建てるのは難しかったでしょう。
昔の人がどういう知恵で計画し、造っていったのかとても気になるところです。
プレループ
カンボジアにあるアンコール遺跡の一つで、ヒンドゥー教寺院である。プレは変化、ループは体を意味し、かつて境内で行われたと伝わる火葬を名の由来とする。
※プレループ - Wikipediaより引用
プレループを訪れる方は、夕焼け鑑賞で来る方が多いと思います。
僕も夕焼けを見に来ました。
「夕焼けを見るならここ!」と、ガイドさんおすすめの場所です。
夕焼けまで少し時間があったので、遺跡を見学しました。
規模は小さめですが、彫刻の美しさや設計され尽くした建築物を見ることができます。
そして夕焼けの時間になると、大勢の観光客が集まります。
「少しずつ日が沈んでいくのをまったりと眺める」
普段の生活でなかなかないですよね?
こういうまったりした時間が、人生で一番幸せな時間なんじゃないかと思います。
夕焼けを1時間以上は眺めていましたが、めちゃくちゃ綺麗で最高でした!
異国の地で見る夕焼け、まして遺跡から見る夕焼けは特別なものがありました。
ただ、めちゃくちゃ暑いので熱中症対策はきちんと行ってください。
プリアカン
プリアカンは、1191年、ジャヤヴァルマン7世が亡くなった父の菩提寺として建てた仏教寺院です。(もともとは仏教寺院でしたが、後にヒンズー教徒であるジャヤヴァルマン8世によって仏像はすべて破壊され、ヒンズー寺院になっています。)
※プリアカン|アジア写真帳より引用
プリアカンは比較的観光客が少なく、ゆったりと観光できます。
「とても静かな自然の中にある遺跡」といった雰囲気です。
タプローム寺院で見た「遺跡を侵食するガジュマルの木」を見ることができます。
遺跡がかなり崩れかけている箇所もありますね。
遺跡の上でもこんなに大きく成長できるなんて、とても不思議な感じです。
バンテアイ・スレイ
「東洋のモナリザ」とも呼ばれる女神像の浮き彫りで有名ですが、この遺跡一番の素晴らしさは、何と言っても女神像を含めた装飾レリーフの美しさ、精緻さでしょう。他の遺跡群と離れているので、ここだけで半日程度は必要となりますが、その価値は十分にあります。バンテアイ・スレイ遺跡は、アンコール建築美術の中でも、際立った完成度を誇る傑作の一つです。
※カンボジア美術の至宝!アンコール「バンテアイ・スレイ遺跡」珠玉のレリーフアート | カンボジア | 旅の専門家がお届けする観光情報より引用
バンテアイ・スレイの一番の見どころは、精巧な彫刻が施された模様です。
「いったいどれだけの時間をかければ、これだけ美しい作品ができあがるのか」
ここは他の遺跡群から少し離れた場所に位置していますが、絶対に行くべきですよ!
もちろん彫刻だけではなく、遺跡も美しかったです!
とにかく彫刻がすごすぎました。
僕が訪れた2019年3月には立入禁止の場所がありましたので、望遠カメラを持っておくほうがいいかもしれません。
ちなみに僕はデジカメとスマホ(iPhoneXR)で撮影していましたが、望遠できればな~と何回も思いました。
ベンメリア
現在も修復されないまま森の中に眠る巨大寺院「ベンメリア」。アンコール・ワットと類似点が多く「東のアンコール」と呼ばれます。深い森の中に埋もれた遺跡は探検気分が味わえ、遺跡発見当時のままで残された姿を楽しめるのも醍醐味の一つです。
「ベンメリア」は遺跡が修復されておらず、自然のまま残されています。
少しずつ崩壊していっており、今は残っている遺跡も将来はなくなっているかもしれません。
遺跡発見当時と同じ姿を見ることができるのが一番の魅力ですね。
Google Map の背景画像を衛生写真に切り替えると、ベンメリアが森の中にあることがわかります。
「森の中に眠る巨大寺院」と呼ばれるのも納得です。