2020年4月1日、新卒入社した会社を1年で退職し、インドネシアに入国しました。
現在は現地採用歴1年で、まだまだ慣れない仕事や語学に苦戦しながらも、日々生き抜いています。
さて、僕は現地採用に関する情報発信を定期的にしているのですが、読者様から現地採用に関する質問をいただくことが増えてきました。
そこで本記事では、「海外求人の探し方とポイント&退職までの流れ」について紹介していきます。
あくまでも一事例として、参考になる部分があれば幸いです。
想定読者(転職活動時の僕のスペック)
✔ 20代若手
✔ 日本での社会人経験は短い(1年未満)
✔ 業種・職種にこだわりがない(専門知識・スキルなし)
✔ 海外で働きたいが、語学力に自信なし
海外求人の見つけ方とポイント
海外求人の見つけ方は、いろんな転職サイトに登録して、自分の希望条件に合う会社を探していくことです。
「東南アジア 現地採用 求人」「タイ 現地採用 求人」などと検索すると、転職サイトがたくさん出てきます。
色々な求人を見ていくにつれて、自分のスペックにおける給与相場がつかめてきます。勤務場所は製造業なら特定の工業団地に多いといった特徴もわかってきます。
転職サイトのおすすめポイント
✔ エージェントの方が無料で希望条件に沿った求人紹介や面接練習、履歴書・自己PRの添削をサポートしてくれる。
✔ エージェント内で、過去に面接で聞かれた内容を共有しているので、事前に可能性のある質問事項の予習ができる。
✔ 書類選考や面接日時の段取り、合否の連絡はエージェントを介して行われるので、在職時に転職活動を進めることができる。
参考までに、インドネシア現地採用の内定を獲得するまでに利用した転職サイトを紹介します。
※あくまでも一部です。他にも転職サイトはたくさんありますが、気になる方はぜひチェックしてみてください。
現地採用オススメ転職サイト
自分のスペックと給与相場
就職活動をしていくにあたり、以下の2つが大切です。
✔ 自分のスペックを客観的に把握する
✔ 就活市場における自分の相場を理解する
当たり前と思うかもしれませんが、少し掘り下げていきますね。
自分のスペックを客観的に把握する
先ほど紹介した、転職活動時の僕のスペックをもう一度書きます。
このスペックを見て、あなたは採用したいと思いますか?
想定読者(転職活動時の僕のスペック)
✔ 20代若手
✔ 日本での社会人経験は短い(1年未満)
✔ 業種・職種にこだわりがない(専門知識・スキルなし)
✔ 海外で働きたいが、語学力に自信なし
転職活動時、僕は自分の強みが何もありませんでした。
新卒の就活ではなく転職活動なので、これまでの社会人経験で身につけた内容が重視されます。
転職活動していた時期は新卒入社10ヶ月目でしたので、たった1年未満で会社を辞めようとしている人材と見られます。
就活市場における自分の相場を理解する
自分のスペックを客観的に把握した上で、求人を確認してみてください。
求人は大量にあり、それぞれの会社が色々な条件をつけて採用活動を行っています。
転職サイトを眺めていると「自分のスペックだと給与相場は○○円くらい」といった感覚がわかってきます。
転職サイトで見るべきポイント
✔ 業種・職種
✔ 給与・待遇
✔ 求められるスキル・経験・語学力
内定獲得への道
自分のスペックと就活市場における相場を理解した上で、内定獲得への道を考えていきましょう。
おそらく色々な方法がありますが、僕は以下の戦略をとりました。
内定獲得のための戦略
✔ 社会人経験での成果・学んだことを考える
✔ アルバイト経験での成果・学んだことを考える
✔ なぜその国なのか、その国で就職したい思いを伝える
それぞれ説明していきますね。
社会人経験での成果・学んだことを考える
社会人経験が10ヶ月時点での転職活動だったので、正直なところ社会人経験での成果は何もありませんでした。
自分が主体となって業務を行っていたのではなく、先輩・上司から割り振られた仕事をこなす日々だったので、アピールポイントとしては使えないかなと思ってました。
しかし自分が主体ではなくとも、業務全体の一部分を担当していたので、そこから学んだことをアピールしました。
あくまでも一例ですが、僕が社会人経験で学んだことを下記に書きました。
- コミュニケーション・スキル(社会人経験)
技術職として業務に従事するなかで、技術力を磨くだけではなく、「作成したデータの説明」「データの必要性や活用法」などを説明し、お客様が求める課題を解決してきました。技術職でデータの作成に携わっているからこそ、積極的にお客様と連絡をとることで、コミュニケーション・スキルを身に付けることができました。
アルバイト経験での成果・学んだことを考える
社会人経験が短いと、僕のように成果や学んだことが多く出てこない方も多いはず。
なので、僕は学生時代のアルバイト経験での成果と学んだことをアピールしました。
あくまでも一例ですが、僕がアルバイト経験で学んだことを下記に書きました。
- リスク回避・低減スキル(アルバイト経験)
2013年から約6年間、乗り物コーナーを担当し、怪我や事故なく、安全な環境でお客様に楽しんでいただきました。私だけでなく、アルバイトスタッフにも安全面に関する指導を重点的に行った結果であると自負しており、事前に注意すべき点を把握しておくことで、リスク回避・低減スキルが鍛えられました。
なぜその国なのか、その国で就職したい思いを伝える
志望理由、自分の長所と短所、会社への貢献方法、会社への質問など、一般的な質問に対する回答は各企業ごとに準備しておく必要があります。
それに加え、現地採用として海外就職・転職をするにあたって、かなり重要なポイントがあります。
現地採用で見落としがちな重要ポイント
なぜその国で働きたいのか、明確に説明できるようにしておく必要があります。
というのも、採用者側からすると「現地採用として来てくれたのはいいものの、結局すぐに辞めてしまった」というミスマッチが怖いのです。
先ほどからオススメしている転職サイトですが、利用者は無料ですが、企業は転職サイトに対してお金を支払っています。
高い金額を支払って獲得した人材がすぐに辞めてしまうと、時間もお金も無駄になってしまいます。
その国で働きたい強い意思が感じられないと、採用に踏み切れないかもしれません。
現地採用は給料が低いとか待遇が悪いとかよく言われますが、企業側からすれば税金なども支払う必要があるので、実はかなりのコストなんですね。
すぐに辞めてしまうのが悪いとは言いませんが、あまりプラスに働くことはないと思います。自分のためにも「なぜその国で働きたいと思うのか」を考えることが大切です。
退職を伝えるタイミング
ここまで読んでいただいた方は、次のような悩みをかかえていると思います。
内定獲得後に退職の意思を伝えるのが精神的には一番良いけど、○ヶ月前までに連絡するという社内規定があるので、内定先への入社時期が遅くなってしまいます。
内定獲得前に退職の意思を伝えてしまうと、転職活動に失敗したときに取り返しのつかないことになりそうですよね。
こればかりは自分で決めないといけませんが、僕は内定獲得前に退職の意思を伝えました。当時は精神的に余裕がなく、転職活動の成功の有無に関わらず辞めるつもりだったからです。
参考:僕の転職活動スケジュール
① 2020年1月6日:各転職サイトに登録する
② 2020年1月8日:履歴書・職務経歴書・自己PRを作成する
③ 2020年1月9日:転職エージェントの方と初面談
④ 2020年1月13日:所属部長に3月末で退職する旨を伝える
⑤ 2020年1月30日:内定をいただく
以前ブログの読者様から「働きながらだと面接のための時間確保が難しい」という内容の質問をいただいたのですが、僕は下記のように対応しました。
在職中に転職活動をしました。僕も(質問者)さんと似たような状況で、面接のための時間の確保が難しい状況でした。
結論から言うと、当時勤めてた会社の定時(17時30分)から30分後の18時希望とエージェントの方にお伝えしました(インドネシア時間は16時ですので、勤務時間帯のところが多いかと思います)。僕は会社から徒歩10分くらいの場所に住んでいたので、この方法が可能でした。当時は繁忙期ということもあり、定時後にSkype面接のために帰宅→会社に戻って仕事という生活でした。残業は多かったですが、定時後は比較的自由に動ける会社だったからできたことです。※僕の場合も当時は有給は取りづらかったので、この方法にしました。
正直いうと、働きながらの転職活動はかなり大変でした。
「数撃ちゃ当たる戦法」だったので、各企業ごとに面接対策を考えないといけなかったのが辛かったですね。
会社が知りたい情報は「いつ入国できるか」
退職に関する社内規定を必ず確認し、転職エージェントの方に伝えましょう。内定獲得までは企業と直接やり取りすることはできません。働きながら転職活動をする場合、企業が気になる情報は「いつ入国できるか」です。就労ビザ取得などの手続きで必要な情報になります。
就労ビザ取得までの流れは各国で異なるかもしれないので、詳細は各自で確認をお願いします。
参考までに、2020年3月時点のインドネシアのビザ取得に関する情報をまとめておきます。
※コロナ禍では入国制限が各国出ているので、必ず最新の情報取得に努めてください。
まとめ
現地採用就職マニュアルとして、未経験の20代若手が海外転職する方法について記事を書きました。
必要最低限の情報はまとめましたので、これから現地採用として海外移住を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
僕のブログでは「現地採用の働き方やお金事情」「インドネシアの旅行情報」も豊富に書いています。
気になる方は、記事上部にある「現地採用」「インドネシア」のタブをクリックしてみてください。
それでは、本記事はここまでにします。ありがとうございました。