インドネシアで働くことが決まったら、準備すべきことがいくつかあります。
正直なところめんどくさい書類関係が多いのですが、ここを乗り越えればインドネシアで仕事できますので、頑張りましょう!
本記事では1つずつ、準備すべきことを説明していきますね。
インドネシアで働く前にすべきこと
- 就労ビザ(C312)の取得
- 海外転出届の転出(出国予定の2週間前から)
- 国民年金の任意継続
- SIMフリーのスマホの用意
就労ビザ(C312)の取得
これが一番厄介です。色々な書類を求められますし、書類の郵送などで手間がかかりまくりです。
基本的には採用された会社とのやりとりの中で進めていきますので、会社側から用意する書類や手続き等の指示があるかと思います。本記事では概要をざっくりとお話しします。
ビザ取得の手続きで個人がやるべきことを理解しよう
ビザ取得の手続きは ①会社側が進めていくこと ②個人で進めていくこと に分かれます。
①会社側が進めていくこと
*PRTKA(外国人雇用計画書)→ NOTIFIKASI(雇用通知)→ DKP-TKA(外国人労働者雇用補償金)
②個人で進めていくこと
(DKP-TKA)→ VTT(査証発給許可証)→ ビザ(C312)→ 入国(入国後も手続きがありますが割愛)
*PRTKAを取得するためにはBKPM(投資調整庁)からの承認が必要で、署名捺印してメール返信する。
さて、一連の手続きを始める前に、まずは準備すべきものがあります。
①居住証明書(アパートなどのインドネシアでの滞在先)
②パスポートのカラーコピー
②英文在籍証明書
②英文経歴書(署名付)
②英文卒業証明書(最終学歴)のカラーコピー
②証明写真(カラー、4×3cmで背景赤、1枚)
②保険証のカラーコピー
※ ①は会社で用意するもの、②は個人で用意するもの
この中で時間がかかるものは「英文在籍証明書」と「英文卒業証明書」です。「英文在籍証明書」は所属する会社の上司などに相談して書類の用意をしていただければなりませんし、「英文卒業証明書」は大学に取り寄せないといけません。どちらもすぐに対応できるものではなく、相手の都合によっては時間がかかります。
ここまでの書類が準備できたら、会社にすぐに連絡しましょう。スキャンしたデータをメール添付で送る形になります。
そして、①会社側が進めていくことの一連の手続きの後、VTT(査証発給許可証)があります。こちらはC312就労ビザ取得のために必要で、内定先の会社から入国管理局(インドネシア)に申請するものです。発給までに3-6週間ほどかかり、発給されると入国管理局からインドネシア大使館(東京・大阪)へ電子情報が送られます。これと合わせて、以下の書類が必要です。
インドネシア大使館(東京・大阪)に持っていくもの
②パスポート(原本)
②パスポートのコピー(旅券番号などが書いてあるページをA4コピー)
②申請書(大使館で記入)
②英文経歴書
②証明写真(カラー、4×3cmで背景何色でも可、1枚)
①英文推薦状(原本)
①招聘状(原本)
②往復航空券コピー(eチケットも可)
②VTT(査証発給許可証)
②査証料金(16,650円)← 後日会社から建て替えられるかも
※ ①は会社で用意するもの、②は個人で用意するもの
C312就労ビザが取得できたら、パスポートにこのような感じで貼付けされます。
C312就労ビザはシンガポールでも取得できる
ちなみにC312就労ビザはシンガポールでも取得することができます。実質1日でビザが取得できるようで、取得後すぐにインドネシアに入国できます。
さて、C312ビザが取得できれば、後はインドネシアでの空港で手続きをするだけです。本記事では割愛させていただきます。
海外転出届の転出(出国予定の2週間前から)
海外に1年以上の長期滞在をする場合、多くの自治体で海外転出届を出す必要があります。
最寄りの市役所・区役所等で手続きを進めていくのですが、手続きは至って簡単ですし、すぐに終わります。
日本でも県外・市外へ引っ越す時に転出届を提出しますが、手続きはほぼ同じです。
ちなみに海外転出届の提出をした段階で、住民税、国民健康保険、国民年金の支払い義務がなくなります。
国民年金の任意継続
これまで会社員として働いていた方は厚生年金と国民年金の支払いをしていましたが、退職と同時に厚生年金の支払いがなくなります。
そして海外転出届を出すと、国民年金の支払いもなくなります。
国民年金の支払いを継続したい場合は、海外転出届を提出した直後に手続きすることが可能です。というのも、同じ市役所・区役所内で手続きできるんです。
ちなみに住民税と国民健康保険は海外転出届を出した段階で支払いする必要はありません(というより支払いできません)。日本の高度医療が3割負担で受けられなくなるのは、もったいなく感じます。
SIMフリーのスマホの用意
SIMフリーのスマホを持ってない人は、用意しておいた方が良いでしょう。
僕は元々SIMフリースマホ + 格安SIM という組み合わせだったので問題なかったですが、いわゆる三大キャリアを使っている人は、そのままだと海外でスマホを使えません。
海外旅行で短期間過ごすだけなら、モバイルwifiなどをレンタルするのもありですが、海外に長期滞在するならSIMフリースマホが必須アイテムになります。
まとめ
海外生活を送るには様々な書類の用意をしたり、色々な手続きをしたりする必要があります。正直言ってかなりめんどくさいです(笑)
ここでつまづくと海外生活が送れないので、必要な手続きは確実に漏れなく行ってくださいね。
準備する段階では不安でいっぱいだと思いますが、内定先の会社の人もほったらかしにはしないはずです。色々と気にかけて、必要な書類や手続きの連絡等をしてくれると思いますので、もう一踏ん張り頑張りましょう。