インドネシアの現地採用として働くと、どれくらいの生活水準になるのでしょうか。

この疑問に対して、チカラン (ジャカルタの隣の街)で働く僕が解説していきます。
本記事はインドネシアでの就職を考えている方、現地採用としての働き方に興味がある方に、参考になるかと思います。
20代現地採用の給与は約16万円
インドネシアで生活を送るには、いくら給与がもらえるか知っておくことが重要です。
タイトルの通りなのですが、現地採用として働いた場合の給与は約16万円〜の方がほとんどです。
さらにいうと、日本での社会経験が短く、20代で未経験業種・職種に就く場合は約16万円(Rp.20 juta)ほどが多いです。
※インドネシアの給与は、税金などを引かれた上で支給されます。給与明細に書かれているのは手取りです。

僕自身、日本での社会人経験1年、未経験業種・職種、工場系で働いています。
このあたりについては、以下の記事でも紹介していますのでご覧ください。
それでは、支出面(生活費)を見ていきましょう。
1ヶ月の生活費はいくら?
1ヶ月の生活費が給与を上回ったらいけませんよね。
安定した生活が成り立つことを前提に、インドネシアでの生活を始めることが大切です。
収入(給与) > 支出(生活費)
さて、インドネシアの生活費を考える上で重要なことがあります。
それは、家賃と交通費が会社負担 or 実費、ここについてはしっかりと確認しましょう。
これだけで月3万〜6万くらい変わってきます。

それでは、ざっくりと僕のインドネシアの生活費を算出しました。インドネシア現地採用として働き始めて半年ほどの時点です。
僕の場合はありがたいことに、家賃・水道光熱費・交通費が会社負担です。さらに、夕食は頻繁に上司がご馳走してくれるため、食費が格安となっています。
そのかわり、国民年金と奨学金の支払いで月3万円ほど支払っています。
この表について、ざっくりと解説していきますね。
家賃
家賃が実費の場合、月3万~4万ほどの物件に住む方が多いようです。
インドネシアに住む場合、コスとアパートメントの2種類の住居タイプがあります。
✔︎ コス:シェアハウスのようなイメージ。家賃は安め。
✔︎ アパートメント:マンションのようなイメージ。プールとジムがついていることが多い。
インドネシアのアパートメントは非常に豪華で、プールとジムがついていることが多いです。
高級アパートメントになると、掃除や洗濯、朝食付などのサービスがつくようです。

コスとアパートメントの違いについては、わかりやすい記事を見つけたので共有します。
水道光熱費
水道光熱費は月3,000円~5,000円ほどになると思います。
インドネシアは熱帯の国、毎日暑いです。エアコンを使わない生活は現実的ではありません。
ここの出費は日本ほど高くないので、大きな出費にはならないはずです。

通信費
僕の場合、通信費は月にだいたい4,800円です。
この費用を見て、こう思った方も多いかもしれません。

通信費の内訳を紹介すると、wifi契約(3,800円)・SIM代(1,000円)です。
僕は快適なネット環境を求めているので、wifiを部屋に設置しました。
ただし、普段スマホしか使わない人はwifi契約をしなくてもいいかもしれません。

ちなみにwifiを契約しても、様々なプランが選べるのでもっと安くすることも可能です。
僕は色々なオプションを付けてるので、値段が高くなっています。
交通費
インドネシアの交通費はかなり安いです。
タクシーは初乗り60円(Rp. 6.500)で乗れますし、バイタク(Gojek・Grab)だとさらに安いです。ジャカルタの都心部にはトランスジャカルタ (バス)やMRT(地下鉄:ジャカルタ都市高速鉄道)などもあります。
交通費の支給がなくても、通勤にかかる交通費は月1万円から2万円ほどに収まるかと思います。

食費
食費は人によって大きく値段が変わってくるところです。
というのも、インドネシアで外食をした場合、次のような特徴があります。
✔︎ ローカルな食事:安い。200円〜300円ほど。
✔︎ 日本食: 高い。600円~1,500円ほど。お酒を飲むと、3,000円から4,000円はかかる。
ローカルのお店でインドネシア料理を食べると、一食あたり200円~300円もあれば食べられます。
しかし、私たち日本人は日本食が恋しくなります。お酒だって飲みたくなるでしょう。
日本食をインドネシアで食べると、日本と同じか、日本よりも高くなります。
また、インドネシアはイスラム教徒の方が多く、彼らはお酒を飲みませんので、お酒はかなり高いです。

インドネシア料理もナシゴレンやサテアヤムなど、美味しい料理がたくさんありますので、ぜひ食べてみてくださいね!
基本はローカルな食事で、週に1-2回日本食を食べるなど、メリハリをつけるのがオススメです。ローカルな食事は安いですが、日本人が食べ続けるのはちょっときついかなと思います。日本食が恋しくなりますね。
安く済ませるために自炊をするのも1つの手でしょう。しかし、コスに住む場合、個室にキッチンがないことが多いです。共有キッチンのため気軽に料理しにくいので、自炊する機会は少ないかもしれません。
日用品
シャンプーやボディーソープ、石鹸や洗剤などですね。
日本と同じで値段はピンキリですが、月5,000円もあれば十分でしょう。
住み始めのころは必要な物を揃えるのにお金がかかりますが、物が一度揃えばあまりお金はかかりません。

娯楽費
娯楽費も人によって大きく異なるでしょう。休日の移動費はココに含めました。
娯楽費は月の変動が大きいのですが、僕は身近なホテルに泊まってリラックスする贅沢を覚えてしまったので、出費が嵩んでいます。
インドネシアには娯楽が少ないので、お金がかかる遊びと言えば、ゴルフ・カラオケ(大人のお店)・旅行ですね。人によってはゴルフとカラオケで散財していますが、僕はゴルフに2回しか行っていないため、お金はかかりません。コロナ禍で旅行にも行けないですしね。
駐在員だとお金に余裕があるので娯楽費も高いみたいですが、現地採用だと娯楽費にたくさんお金を回すことは難しいでしょう。
国民年金(任意継続)・奨学金
国民年金は任意継続のため、支払い義務はありません。僕は将来のことを考えて、支払うことに決めました。
奨学金は人によって金額が違いますし、借りていなかった方もいるでしょう。
僕は毎月13,000円ほど返還していますが・・・

決して多くない給料の中で、13,000円というのが地味にきついです。
しかし、奨学金のお金で大学に行けたので、借りた分はしっかり返さないといけませんね。
正直なところ、家賃補助があったからこそ、国民年金と奨学金の支払いをしても、多少の余裕がある状態を保てています。

お金にカツカツの状態で生活をすると、余裕がなくなります。インドネシアで仕事を見つける際は、家賃補助や交通費支給の有無について確認してくださいね。
参考までに、僕が転職活動の際に利用したサイトを記事で紹介しています。
贅沢はできないが、インドネシアの生活は楽しい
僕の記事を読んで、現地採用での生活に魅力を感じない方もいるでしょう。駐在員との待遇と比べて、悲しくなることもあるかもしれません。
正直なところ、将来性や給与の面などを考えると、安易に勧めることはできません。

しかし、それでもインドネシアでチャレンジしたい!インドネシアのことが好きで、言葉や文化など多くのことを知りたい!と考えている方には、ぜひチャレンジしていただきたいと思っています。
その際には、給与だけでなく家賃や交通費などの負担について確認してくださいね!ある程度日本で貯金をしてから来ると、心の余裕ができるのでオススメです。
さいごに、現地採用として半年働いた時点での生活費や貯金についての記事を紹介して、本記事を終えようと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!