こんにちは、Tatsu04a(@tatsu04a)です。
僕は新卒入社した会社を1年で退職 → 2020年4月1日からインドネシアで現地採用として働いています。
なんだかんだで忙しく過ごしており、現地採用として働き始めて、あっという間に8ヶ月ほど経ちました。
さて、先日に下記のツイートをしました。
「日本での仕事は残業ばかり!現地採用は楽そうだから海外就職を目指してみようかな」
"なんとなく" 現地採用という働き方を選ぶのはオススメしません。
特に東南アジアだと「残業なし」というイメージを持たれますが、現実は「残業あり」です。会社にもよりますが、まずは日本で頑張りましょう😌— Tatsu04a@インドネシア現地採用 (@tatsu04a_blog) November 27, 2020
現地採用という働き方を目指す人の中には、「日本での残業だらけの生活は嫌だから、給料が安くても残業が少ない現地採用がいいな」と考えている方もいるでしょう。
本記事は、「日本の仕事が辛いから海外現地採用を目指すという考え方はオススメしない」という内容で進めていきます。
現地採用の幻想
現地採用と言っても、会社・業種・職種は多岐にわたるので、一概に働き方を述べることはできません。
しかし、現地採用という働き方が日本と比べて楽そうに見えるという意見には、必ずしもそうじゃないと伝えたいです。


僕はインドネシアに来る前、日本のブラック企業勤務だったのですが、その生活から逃れたくてインドネシア現地採用を選びました。
よくある東南アジア現地採用の幻想に、夢を見ていたわけです。
東南アジア現地採用の幻想
・残業なし
・休日出勤なし
・仕事はゆったりしている
・給料こそ安いが、物価も安いので貯金できる
これは必ずしも幻想ではなく、実際にツイッターやブログなどを見ると、「残業なし・休日出勤なし」という記事・コメントを見かけたことがありますので、事実なのでしょう。
しかし、僕の場合は「残業あり(1日2-3時間)・休日出勤あり」です。同じインドネシア現地採用の方にお話を伺うと、働き方は会社によって大きく異なるようです。日本と一緒ですが、残業や休日出勤の有無は場所ではなく会社によります。
給料は日本で働いていた時よりも下がる場合が多いですし、現地採用で大きく出世する可能性は低いようです。重要なポストは日本本社からの駐在員で構成されていますからね。
思っていたよりもストレスが多い生活
まずは、下記ツイートをご覧ください。
25歳から未経験業種で、現地採用としてインドネシアで働き始めて半年...
自分より遥かに優秀で、長期間勤めてきたインドネシア人よりも、日本人というだけで彼らより高い給与がもらえてることに申し訳なさを感じます。
言葉も専門知識も不十分な自分の存在意義がわからず、精神的に落ち込む日々です— Tatsu04a@インドネシア現地採用 (@tatsu04a_blog) October 4, 2020
先ほど「現地採用は給料が安い」と書きましたが、発展途上国においては現地ローカル社員の給料の2-4倍ほどの給料になります。
僕は未経験業種・語学力ゼロ・日本での社会経験が短い25歳という条件で働き始めましたが、それでも毎月20juta(約16万円)の給料がもらえています。
それに加えて、家賃・水道光熱費・交通費全額支給です。現地ローカル社員と比べると、日本人というだけでこれだけの好待遇を受けているのです。

このプレッシャーというか、申し訳なさは半端なく感じていて、早く仕事の戦力になるように頑張らないといけないと感じています。
かなり大きなストレスがかかります。先ほど、僕の働き方は「残業あり(1日2-3時間)・休日出勤あり」と書きましたが、これは自分で会社に残って機械の使い方を勉強したり、専門知識の勉強をしたり、納期が遅れている製品の納品準備をサポートしたりするためです。誰かから強制されているわけじゃありません。
毎日ヘトヘトになりますが、組織に少しでも貢献しているという充実感は、仕事の大変さによるストレスを上回りますね。


どんな業種・職種でもいいから、とにかく海外で働きたい!という方は、かなりストレスのかかる生活になるかもです。
日本での残業だらけの生活に嫌気が差している時って、現地採用の "良い部分" のみ見ちゃうんですよね。
僕がそうだったのですが、現地採用の "悪い部分" をしっかり調べず、情報を意図的に取捨選択して、新卒入社した会社を1年で退職しました。今思えば、色々な意見を見るべきだったし、色々な人に相談すべきだったかなと思います。
【結論】現地採用として働くなら、強い意志を持ってから
現地採用として働く日本人の離職率は高いそうです。
理由はさまざまでしょうが、"なんとなく" 現地採用という働き方を選んだのだと思います。
強い意志を持っていないと、仕事・言葉・生活・プライベートなど、色々な場面でうまくいかなくなった時、その理由付けを現地採用のせいにしたり、その国のせいにしたりします。


現地採用という働き方を選んだのも、その国で働く決意をしたのも自分自身です。
自分のせいにするのは辛いことですが、他のせいにしてしまうと現地採用やその国のことがどんどん嫌いになっていきます。
そうすると、精神的にだんだん病んできて、日本に帰国するというパターンになるかもしれません。
※補足しておきますが、現地採用という働き方を辞めることが悪いと言っているわけではありません。次のキャリアアップのために行動に移す人もいるでしょうし、海外移住したことで日本の良さを再認識して日本で頑張る決意をする人もいるでしょう。最も避けたいことは、現地採用という働き方を選んで後悔してしまうことですね。
ここまで読んで「そもそも何で自分は現地採用として働きたいんだっけ?」と考えるきっかけになれば幸いです。
現地採用という働き方を選んで、一人でも後悔する方が減ることをお祈りして、筆を置かせていただきます。ありがとうございました。