こんにちは、Tatsu04a(@tatsu04a)です。
大学3年生になると、就職と大学院進学で悩む方も増えてくると思います。
就職するなら、インターンシップに参加したり、SPIの勉強したり、面接対策したりと色々な準備を進めていきます。公務員試験を受ける方は、筆記試験の対策に時間を使うことになります。
大学院進学するなら、大学院入試(院試)に向けた準備(研究活動・専門分野の知識習得・英語学習)を行います。
僕は理系だったこともあり、学部でも大学院(修士)でも就活自体は受かりやすい環境でした。ですが、大学院に進学すると大手企業から内定をいただく人が多かったです。このような状況を踏まえると、大学院進学は就活に有利だなと思います。
しかし、僕は大手企業に入るために「なんとなく」大学院に進学することはオススメしません。
僕がオススメしない理由としては、次の3つです。
✔︎ 2年間研究をして、ある程度の成果を出す
✔︎ 学会、投稿論文、修論審査会などに取り組む
✔︎ 大手企業を狙う場合は就職先が研究関連分野に限定される
それでは、説明していきます。
2年間研究をして、ある程度の成果を出す
大学院に進学すると、ある程度の成果が求められます。
成果を得るためには、研究テーマを慎重に検討し、それが実現可能なテーマであるかを熟考し、関連する論文(英語がメインになる場合も多々あり)を読み漁り、実際に実験や現地調査などをしていきます。
当たり前と感じるかもしれませんが、この一連の流れをこなしていくのは大変ですよ。
実際に研究を進めていく中で「もうこのテーマ無理じゃん・・・」と絶望感を感じたり、いつまで経っても望むようなデータが手に入らないと「これもしかして成果得られないんじゃないか」と不安になったりします。
学会、投稿論文、修論審査会などに取り組む
さて、ある程度の研究成果を出した上で、避けては通れない道があります。
それは学会・投稿論文・修論審査会です。ある程度成果が出てきた段階で、学会や投稿論文に向けた準備が始まります。ただ成果をまとめるだけと考えたら、痛い目を見ますよ。
・学会に向けた準備では、発表内容を簡潔にまとめた要旨とどこを突っ込まれても大丈夫なプレゼン資料を準備します。
・投稿論文の準備では、ABSTRACT、INTRODUCTION、EXPERIMENTAL、RESULTS、DISCUSSION、REFERENCESといった流れで論文を書いていくのですが、非常に時間がかかります。時間をかけても納得のいく査読結果とは限りません(rejectされることもあります)。
このあたりは研究自体を楽しんで取り組んでいても、とても大変に感じると思います。
大手企業を狙う場合は就職先が研究関連分野に限定される
研究活動を頑張った上で(正確には頑張っている途中)、ようやく就活が始まります。
大学院生(修士)の進路として、主に次の3パターンあります。
・研究関連分野への就職
・研究関連分野以外への就職
・大学院博士後期課程への進学
僕は大学院博士後期課程のことは詳しくないので、省略します。
研究関連分野への就職
研究活動を楽しんでいる人は、その研究内容を活かせるような仕事を探していくと思います。その場合の就活は、非常に進めやすいです。大手企業からの内定がいただけるチャンスも大いにあります。
研究関連分野以外への就職
一方、研究活動と全く関係ない業種を探すとなると、就活で苦戦する場合があるようです。
このパターンの場合は「研究分野以外でやりたいことが見つかった」 or 「研究分野が自分に向いていなかった」の2つに分類されます。
後者のパターンの場合、かなり苦しい時間を研究室で過ごすことになるかもしれません。
大学院辞めたい理由
・院に入ってから研究が楽しくなくなった
・研究分野に全く興味がなくなった
・研究をしたくなくなった
・研究者に向いていないことに気づいた
・研究するための能力がないことに気づいた
・就活もうまくいかなかった
・研究室の環境が苦手
・人間関係が複雑化した
・体調が悪い— 就活つらいよ→学校辞めたい (@JxagTyUjp2nnWnD) June 14, 2019
いずれにしても、「大学院まで進学したのになぜ分野の違う弊社を志望するのか」という最難関の質問を突破しなければならないので大変です。
もちろん、必ずしも不利になるという意味ではありません。そして無駄になるわけでもありません。
僕の意見としては研究関連分野以外の道を選んでも、大学院で学んだ内容や身につけたスキルは一生ものだと考えてます。こちらのツイートには、僕も完全に同意です。
研究で身につくスキルの1つとして
「リサーチ力」がある。・ググる
・本を読む
・論文を読む
・英語でググる研究においてこの辺は当たり前で、これができるようになれば世の中の99%の情報は手に入れることができる。
これができれば自走できるので、自主性が重視されるこれからの時代で強いと思う
— みに|意識高い系大学院生 (@mini_mini1004) May 26, 2020
大学院で学んだ内容や身につけたスキルをどうやって活かせるかを説明できれば、就活も突破していけるでしょう。
まとめ
本記事をざっくりとまとめます。
✔︎ 大手企業を狙うために、興味のない研究分野の大学院進学はオススメしない
✔︎ 研究分野に興味があって、研究内容を活かした仕事がしたい人には最高の環境
✔︎ 大学院では「専門知識・技術」と「*リサーチ力」が身に付く
*上記ツイートの言葉を引用しています。
興味のない分野だけど大手企業の道が狙えるから、大学院進学しようと考えるのはオススメしません。どこかで心が折れるかも。
大学院生活はほどほどに忙しいですし、成果を出さなければというプレッシャーに押しつぶされそうになります。
しかし、研究分野に興味があって取り組める人にとっては、大きく成長できますし、その後の人生にも良い影響を与えるでしょう。
最後に一言、研究内容によっては就活と結びつきにくい分野があるのも確かで、その場合は研究分野を活かしたくても直接活かせないパターンもあるようです。研究室の就職実績を確認しておきましょう。
大学院進学するか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。