現地採用

インドネシア現地採用として4年間働いた感想と今後のキャリアについて

2023年1月21日

 

日本の会社をわずか1年で辞め、衝動的にインドネシアへやってきてから早5年目。

インドネシア現地採用として働き始めて、5年目を迎えました。

 

Tatsu04a
「これまでの人生で逃げ癖がついてたので、せめてインドネシアでは頑張ろう!」と決意して、4年間がむしゃらに生きてきました。

 

バイトも日本での社会人経験も短かったので、インドネシアから逃げることはしないと決めて、なんとか4年間乗り切ることができました。

イスラム教に改宗したり、インドネシア人と国際結婚をしたり、職場では日本人1人になったりと、来イ当初では考えられない変化がありました。

 

本記事では、インドネシア現地採用として4年間働いた感想について、書いていこうと思います。

日本の会社を辞めて現地採用を検討している方向けに、何か少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。

 

インドネシア移住の決断と退職

 

2020年4月、新卒入社した会社を1年で辞めて、インドネシア現地採用として働き始めました。

新卒入社した会社は上場している大きな会社だったので、辞める時には周りの人から考え直すよう何回も言われましたが、その反対を押し切って、強引にインドネシア移住を断行しました。

 

クチン
せっかく大きな会社に入社したのに、なんで辞めちゃったの?

 

この理由はいくつかあるのですが、抜粋するとこんな感じです。

 

・休日出勤や残業が続き、メンタルがだんだん疲弊していった

・飲み会が週に2-3回ほどあり、2次会・3次会も半ば強制参加でしんどかった

 

ただ、今思えば、自分が当時いた環境は決して悪いことばかりではなく、給与面・将来性・人間関係など含めても良い職場環境だったと客観的に見て思います。

現に現地採用として働いている今も同じくらい働いてますし、当時は残業代がいっぱいついてました。今は飲み会こそありませんが、社内の雰囲気も良かったです。

新卒入社で他社との比較もできず、社会経験も全くなかった当時は、自分より恵まれた人ばかりに目が向き、自分はなんて不幸なんだろうとマイナス面ばかり見てしまってました。

 

Tatsu04a
「なぜインドネシアへ来たか?」と聞かれると、全てをリセットして新しい環境でやり直したいと思ったからです。

 

その当時、遠距離で付き合っていたインドネシア人の彼女がいたこともあり、インドネシア移住を決断しました。

今振り返ると、「日本の今いる環境から離れたい感情」と「インドネシア人の彼女と一緒に生活したい感情」がゴチャゴチャになって、とにかくなんでも良いから、日本を離れる理由(=インドネシアへ行く理由)を探していたように思います。

 

インドネシア人の彼女と一緒に生活したいなら、新卒入社した会社で一生懸命頑張って、日本へ連れてくるという選択肢もあります。

どうしても会社が合わないなら、日本国内で転職活動するという手もあります。

自分でもインドネシアに来なければいけない理由はなかったように思いますが、精神的にめちゃくちゃになってたので、正常な判断能力さえもなく、ただ日本から離れられれば良い、新しい環境にはきっと夢があると思い込んでいました。

 

上手くいかない仕事

 

いくつかオンライン面接を受けていく中で、最初に内定いただいた会社に入社しました。

2020年4月、インドネシア生活の始まりです。

 

Tatsu04a
社会人経験も短く、特別なスキルや言語能力もない状態だったので、最初は本当に大変でした。

 

早く会社に貢献しなければという焦りと、それに伴わない実力からくるギャップに悩まされる日々。

何かしたくても、何もできない。

 

自分の非力さを感じつつ、何かできることはないかと取り組めば、的外れで怒られる。

やるべきことがわかっておらず、なんでやってないんだと怒られる。

次第に他者とのコミュニケーションを取るのが億劫になり、なんで重要な連絡を伝えてなかったんだと怒られる。

 

日本人というだけで高い給与を貰っていることに対して、インドネシア人社員から直接的に何か言われることはなかったです。

しかし、失敗して怒られてばかりの状況はインドネシア人にも見られています。この日本人は何のためにいるんだ?と思われたことでしょう。

 

怒られてばかりの日々が続き、自信は完全に喪失、この状況は僕のメンタルじゃとても耐えられませんでした。

転職入社した会社はもう辞めようと、辞表まで書いて、会社人事部には個別にEPO処理(退職に関する手続き)の相談をしていました。

 

Tatsu04a
過度に怯えてコミュニケーションが上手く取れておらず、指示されたことが上手くできてないしで、怒られてばかりでした。とうとう精神的に参ってしまい、退職寸前まで行ってました・・・

 

退職することなく、ギリギリで持ちこたえた

 

精神状態がかなりキツイ日々を過ごしてましたが、なんとか持ちこたえました。

自分でも何で持ちこたえられたのか不思議なくらい、今思い出しても辛い日々だったのですが、この経験はメンタルを図太くしてくれたと思います。

 

Tatsu04a
怒られっぱなしだったのですが、インドネシア5年目にして職場で日本人1人になり、怒ってもらえることのありがたさを学びました。

 

あんなに辛くて苦しかったのに、いざ日本人1人になると、怒ってもらえません。

方向性が間違ってたり、対人関係で失礼なことがあったときに注意してもらえる機会を失いました。

これは非常に怖いことで、日本での社会人経験は短いし、ついこの間まで怒られまくってた自分がやっていけるのか?と不安になる日々。

 

日本の会社だと研修がしっかりありますが、現地採用は即戦力を求めてる会社が多いと思います。

そんな環境下で、新卒同然の僕を雇っていただいたのは、今振り返ると本当に感謝しかありません。

僕が仮に今、新卒の日本人の部下ができたとしたら、自分の仕事で手一杯で指導できる自信がありません。忙しい中指導に時間を割いてくれていたことに感謝しないといけません。

 

怒ってくれる人がいない環境に立たされて初めて、怒ってもらえることのありがたさを学びました。

残業代などは出ませんが、できないなりに残業・早朝出社、休日出勤をして、なんとか日々の仕事をこなしています。(まだまだ力不足ですが・・・)

2024年はレバラン休暇を除くと毎週土日のどっちかは出社し、早朝出社と残業で時間を確保して、日々奮闘しています。

 

インドネシア5年目は仕事を全力で!

 

インドネシア人と結婚、職場で日本人1人と、私生活、プライベートで大きな変化がある年でした。

仕事も私生活もインドネシア語なので、言語には慣れてきたものの、まだ言いたいことが上手く伝えられず、ストレスが溜まることも多々あります。

それでも、少しずつできることが増えてくる中で、これまで感じることのなかった貢献感が心地よいです。チーム一丸となって頑張ろうという雰囲気は良いですね。

 

Tatsu04a
力不足の部分は時間でカバーして、日々起こる色んな問題から知識を吸収し、それを日本に定期ミーティングで報告し、フィードバックをいただいて社内展開する・・・といった感じでしょうか。

 

自分で仕事を作り出せるようにならねばと奮闘中で、日々の仕事をこなすだけの状況からステップアップしていくために、もっと効率よく仕事を進める方法を検討・実践しています。

今年は仕事を全力で頑張ると決めてるので、残業、休日出勤ガンガンして、とにかく仕事がもっとできるように頑張っているところです。自分の待遇は自分の頑張り次第だと感じています。

今年は仕事を全力で頑張って、今後の方針を決めます。来年の給与更新で社内(インドネシア人のみ)でどういう評価をされるのか、並行して自分の市場価値はどれくらいなのかを探っていく予定です。

 

Tatsu04a
2024年は仕事を全力で頑張った!と胸を張って言えるように、できないなりに時間をかけて奮闘しています。会社での評価に繋がりますし、自分の市場価値を高めることにもなると信じてやってます。

 

朝5時前に起きて、5時30分に家を出て、6時前に会社着、そのまま昼休憩までぶっ続けで仕事して、夜まで駆け抜けるイメージです。

僕は今のような労働時間(平日06:00-19:00-20:00+休日片方は出社)は耐えられます。ガンガン働いてガンガン稼ぎたいという考えなので、それが実現できるよう模索中です。

※24年9月より交通費が22日分(平日分)しか支給されなくなったので、土日の仕事は家でやるように心がけてます。

 

現地採用を人に勧められるか?

 

現地採用歴5年目の若輩者の考えで恐縮ですが、僕は現地採用をオススメしません。

海外でどうしても働きたいなら、駐在員として勤務するのが良いと思います。

 

個人的にオススメしない理由は、下記の通りです。

・新卒or未経験業種で働く場合、現地採用だと即戦力を求めている場合が多く、研修が十分にないままのスタートになる可能性がある。→語学も経験値もない状態は相当辛く、また日本人はインドネシア人よりも給料が高い傾向にあるので、「何もできない新人が何で自分たちの何倍も給料もらってるんだ?」というプレッシャーにさいなまれる。

・現地採用は不安定な雇用形態。

・将来の年金受取額は下がるorなし(厚生年金未払、国民年金任意)→貯蓄を自分でする必要がある。

・将来に向けての貯蓄が必要だが、現地採用者の給料・待遇は(駐在員に比べて)一般的に高くない。※本人の頑張り次第ですが、めちゃくちゃ頑張れるなら日本企業で頑張って、駐在員枠を狙う方が良い。

・現地に骨をうずめる覚悟で来ました!と言っていた現地採用者の一定数は早期帰国する。

 

日本で正社員として働いてると、厚生年金+国民年金分を受け取れますが、現地採用者にはそれがないor国民年金分のみです。

その分の貯金を現地採用の給料で貯められるなら良いですが、一般的に現地採用者の給料は(駐在員に比べると)高くありません。老後のことを考えると、大きな不安が残ります。

※参考までに、僕は現時点(2024年)で手取り21Juta、家賃・電気代・通勤費 (タクシー代) は会社負担、THR(ボーナス)は1か月分、年1回一時帰国手当あり、民間医療保険なし(BPJSのみ)です。

 

また、上手いことやってる人もいますが、日本に早期帰国している人もそこそこ多い気がします。

辞めることが悪いことだとは言いませんが、日本で退職して、インドネシアにちょっとだけ来て退職して・・・だと、転職活動時のハードルが上がる気がします。

 

僕は現地採用で4年以上働き、インドネシア人と結婚してるので、インドネシアでキャリアを積んでいきます。

現地採用でも頑張ればやっていけるぞ!というモデルケースになれるよう、仕事も言語も高みを目指していく所存です!

 

【転職】インドネシア現地採用歴5年目、現在のスキル・経験で給与アップ・好待遇は狙えるか

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これから現地採用を考えている方へ

 

「現地採用」と検索すると、肯定的な意見と否定的な意見が入り乱れていて、何が正しいのかよくわかりません。

 

どちらの意見も正しいとは思うのですが、注意点として、肯定的な意見ばかり述べているサイトは要注意です。

なぜ肯定的な意見を一生懸命書くのか?書き手によって目的は様々でしょうが、転職エージェントなら紹介料獲得、個人ブログならアフィリエイト収入獲得を狙っているからです。

本ブログの現地採用記事にもアフィリエイトリンクが貼ってあります。書き手にメリットがあるから良いことを書いています。現地採用を検討している方は色んな記事を読み漁ってると思いますが、(自分にとって)都合の良い情報のみ取り入れないように注意していただきたいです。

 

さいごに:インドネシア就職を検討中の方へ

 

オススメしないと言っといて何ですが、それでも自分はインドネシアで挑戦したい!という方へ。

インドネシアでの就職を考えている方へ、オススメの転職サイトを紹介させてください。

 

僕は日本の会社で働きながら、下記の転職サイトに登録して、エージェントの方と面談を進めていきました。

2020年1月当時、僕は3週間ほどで内定をいただくことができました。

エージェントの方に、履歴書の添削やオススメ求人情報の紹介、面接の練習など、様々なサポートを無料でしていただいた結果ですね。

 

 

僕の当時のスペックは、「日本での社会人経験1年未満・語学力ゼロ・専門知識なし」という絶望的な状況でした。

そんな僕が内定をいただけるまでの流れとポイントを、下記の記事で紹介しておりますので、こちらも合わせてご覧ください!

 

 

僕のブログでは「現地採用の働き方やお金事情」「インドネシアの旅行情報」も豊富に書いています。

気になる方は、記事上部にある「現地採用」「海外旅行」などのタブをクリックしてみてください。

 

それでは、本記事はここまでにします。ありがとうございました。

 

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インドネシア4年目|2022年9月割礼→23年1月改宗(ムスリム)→11月日本の両親へ彼女の紹介→24年1月国際結婚|趣味はインドネシア国内旅行・バイクぶらり旅

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