こんにちは、Tatsu04a(@tatsu04a)です。
僕はインドネシアで現地採用として、2020年4月1日から働いています。
本記事を書いているのが9月19日なので、インドネシアに来てだいたい半年になります。


僕はこれまで、インドネシア現地採用の給与・待遇や、僕自身の生活費を紹介してきました。
※過去記事
現地採用は給与・待遇面が決して高いとは言えず、昇格・昇給も見込みにくいことからやめていく人も多いです。
現地採用の良い面・悪い面に関する記事はネット上にたくさんありますが、本記事では「25歳からインドネシアで半年間、現地採用として働き始めた僕が率直に感じていること」を書いていきます。
現状の給与・待遇面に満足しているか


満足していると書きましたが、どのような生活水準で満足しているのか紹介します。
僕の現状の収入・支出の状況(1ヶ月)を下にまとめました。
インドネシアで現地採用として働く場合、20代かつ未経験業種の給与水準は16万円ほどになります。
僕の場合は「家賃・水道光熱費・交通費が会社負担」であること、「仕事帰りに、上司がほぼ毎晩夕食をご馳走してくれる」ことで、かなり生活費を抑えることができています。
僕は国民年金(任意継続)と奨学金を合わせて毎月3万円払っていますが、上の理由でお金に困ることなく生活しています。

お金に余裕があるうちにと思い、インドネシアで歯列矯正を開始しました。
日本だと矯正器具だけで60万円-100万円ほどかかると聞きましたが、インドネシアでは5-6万円くらいからできます。僕の場合は、11万円ほどでした。
【Part3】インドネシアで歯列矯正してみた|矯正器具の装着と費用
前からしたいなと思いつつ、日本にいる時は高くてできなかったので、物価の安さにも満足しています。
現地採用の給与・待遇面は決して良いとは言えない場合が多いです。しかし、発展途上国で働く場合、物価も安いので生活費を抑えることが可能です。
将来に対する不安はあるか


大きく分けて、僕は3つの不安を持っています。
① 将来に向けての貯蓄
日本で正社員として働いている方は、厚生年金と国民年金を将来受け取ることができますが、僕は日本での社会人経験が1年しかないので、国民年金分しか受け取れません。
つまり、将来に備えて貯金しておく必要があります。しかし現地採用の給与は高くなく、昇給が見込めるとは限らないです。ずっと働ける保証もないので、不安だらけですね。

② 健康面
日本では病院に行くと3割負担で、しかも医療レベルが高いです。しかしインドネシアの医療事情は決して良いとは言えず、基本的に健康体でないと厳しいです。
インドネシアに限らず、医療レベルが脆弱な国で大病にかかったら、日本に帰国することになるでしょう。現地採用で欠かせない条件として、健康体であることが挙げられます。

③ 昇格・昇給が見込みにくい / ずっと働き続けられるかわからない
現地採用だと昇格・昇給が見込みにくいです。その理由として、海外現地法人の重要なポストに就くのは、日本本社から来る駐在員だからです。
駐在員は給与・待遇面が高いだけでなく、帰国後にもそれなりの高い地位が確約されてます。一方で、現地採用は重要なポストに就くことが難しく、昇格・昇給が難しくなります。
ただし、駐在員は重要なポストに就く分、責任も大きくなります。僕が知っている方は、毎日遅くまで残業し、休日出勤も当然のようにしています。僕の周りだと、現地採用で残業や休日出勤が多いと言う話は聞きませんね。


現地採用はずっと働き続けられるかわかりません。海外現地法人の売上が思わしくなかったり、撤退を決めたりすると、現地採用は首になる恐れがあります。
現地採用は弱い立場にいるので、働き続けたい思いが強くても無理な場合があります。そうなった時のために、会社で専門的な知識を身につけたり、現地語を積極的に学んだりといった努力が不可欠です。
何らかのスキルが身についていれば、それを武器に次の就職先などを決めることができるでしょう。
現地語を覚えるのは大変か


買い物に行ったり、服をクリーニングに出したり、レストランで注文したりすることは、できるようになりました。
しかし、ニュースを見ると知らない単語だらけですし、職場の専門的な用語が飛び交う会話にはついていけません。
「このままだとヤバいな・・・」と感じ、最近はインドネシア語のアプリで単語の学習をし、東京外国語大学言語モジュールでリスニングの勉強をしています。
インドネシアに住んで気づいたのですが、その国の言語を覚えようとする意識がない限り、言葉は習得できないですね。僕はインドネシアに入国してから最初の3ヶ月は、特に言語の勉強もしていませんでした。「住んでたら自然と覚えられるだろう」と考えていたのですが、そんなに甘くなかったです。当たり前ですが、勉強が不可欠ですね。
仕事は大変か


日本でも新卒時代に苦労するのは同じです。大きく違うのは、言葉ですね。
会社によっては日本語の通訳がついたり、英語でコミュニケーションをとったりする場合があります。日本語だけで仕事が進められる会社もあるようです。
僕の会社では、ミーティングはインドネシア語で行われ、お客様とのやりとりは日本語で行われます。社内のインドネシア人とコミュニケーションを取る上で、インドネシア語が不可欠な環境です。
<会社で苦労する点>
・日本の会社: 仕事
・海外現地法人:仕事 + 語学
つまり、会社によっては「未経験業種の仕事の知識 + 海外現地語」が必要になってきます。
新卒時代は仕事で苦労した方も多いと思いますが、それに加えて語学も求められるとなると、かなり負荷がかかります。

まとめ


マイナスな面も多く書いてきましたが、半年経った現在の気持ちとして「インドネシアで働くという道を選んでよかった」と思っています。
20代という若い時に、海外で働く・生活するという経験は、とても価値あるものだと感じているからです。不安はいっぱいありますが、今は目の前の「仕事+語学」に全力を尽くします。
考えは常に変化していくので、定期的に現地採用に関する記事を更新していきますね。
それでは、本記事はここまでにします。