ブラック企業に耐えられず1年で退職した結果、ほぼ全ての友達を失った話をします。
本記事は自分の気持ちを整理するために書きました。有意義な情報はありませんが、ただ1つみなさんに伝えたいことは、僕と同じような目に合わないでほしいなということです。
自分の心に嘘をついて毎日過ごしても、必ずどこかで泣き出したくなるような、暴れ出したくなるような、どうしようもない感情に支配されます。
大学時代に友達とよく行ってたカラオケで、仲の良い友達が歌ってた曲をYoutubeで聞いた時、スマホの中にある "たこ焼きパーティー" や "ドライブ旅行" の写真を見た時など、ふとした時に楽しかったことを思い出します。
退職しただけで、どうして友達を失ってしまったのか?
結論から言うと、周りの友達が文句を言いながらも仕事を頑張っている中で、僕だけが退職という道を選んだうしろめたさを感じたからです。
ただし、非常に複雑な思いが混じっています。時系列でお話ししていきますね。
誰も知らない土地で就職
社会人になってから、大学時代の友達や地元の友達と疎遠になっていく人も多いでしょう。
特に一人暮らしで、誰も知らない土地で頑張っている人はなおさらですね。
僕は社会人になってから、福岡市博多区で1年間、一人暮らしをしていました。
福岡は縁もゆかりもなくて、友達はこちらに誰もいませんでした。本当に一人ぼっちです。
こういう思いで、福岡での生活は始まりました。
実際、一人暮らし歴は7年目でしたし、寂しさもありませんでした。
仲の良い友達はLINEで繋がっていましたし、グループラインも週に1回は動いていて、誰かしらが会話をしていました。
変化が訪れたのは退職を決意した1月、社会人10ヶ月目の時です。
当時、鬼の繁忙期でえげつない働き方をしていました。「毎日24時前後まで働く」「休日出勤も多々あり」みたいな感じでして、2月は4日間、3月は1日しか休日がありませんでした。
そんな働き方をしていたせいで、もはやLINEの返信する気力は無くなっていました。
精神的にも病みかけていましたが、密かに進めていたskype面接が上手くいき、4月からインドネシアで働けることが決まりました。それから速やかに辞表を提出し、大学時代の友達にも伝えました。
みんな忙しい中、「インドネシアに行ったらしばらく会えないから・・・」と福岡まで遊びに来てくれました。
僕はすごく嬉しくて、その日は休日出勤(土曜日)でしたが21時に無理やり切り上げて、食べ歩きをしつつ語り合いました。
高いお金と時間をかけてまで会いに来てくれる友達がいるなんて、すごく良い友達に恵まれたな・・・と感動しました。
次の日、日曜日は出勤予定だったので、夜は日を跨ぐぐらいで解散し、本当にありがとうと感謝を伝えて、その日は終わりました。
億劫になったLINE
昨日は楽しかったな・・・友達を見送れないのは残念だけど、仕事頑張ろうと思ってました。
その日は日曜日にも関わらず、深夜まで仕事がもつれ込み、しかも納期が迫っていました。
深夜に帰宅中、そう思いながら帰路につきました。
LINEの通知って既読付けなくても、通知画面である程度見えるじゃないですか。それで「福岡の案内してくれてありがとう!」「もつ鍋とか博多ラーメン最高だった!」「日曜日も仕事頑張ってな!」「インドネシアでも元気にやってな。いつでも連絡待ってるで!」と温かい通知で溢れかえっていました。
すぐに返信できなくて申し訳ないな・・・と思いつつ、ズルズルとひきづってしまい、いつの間にか退職日を迎えていました。
社会人1年で逃げ出したのは僕だけだった
海外でチャレンジしたいから退職した
といえば聞こえは良いでしょう。しかし、僕の場合は会社を辞めたすぎたのと、日本での生活になんとなく窮屈に感じていました。どうせ退職するなら人と違うことをしたいと言う思いもありました。
しかし、僕の周りの友達は誰もやめていません。僕は大学院まで進学したので、学部で就職した友達がLINEグループで愚痴を言ってたのを聞いていました。
社会人ってめちゃくちゃ大変なんだな・・・と思いつつも、学生の身分だったのでいまいち実感がわかず、友達を慰めたり話を聞いたりするだけでした。
会社を辞めた後に気づいたのは、当時の友達の愚痴の内容に比べると、僕は優しい環境にいたのに逃げてしまったということです。
みんな辛いながらも頑張っているのに、結局僕だけが逃げ出したんですね。
LINEに怯える日々
福岡に遊びに来てくれた友達は応援してくれましたが、僕のLINEには "学科のLINEグループ" や "サークルのLINEグループ" 、"研究室のLINEグループ" など、様々な人と連絡が取れる状態でした。
現にいくつかラインが来てましたが、内容を確認するのが怖くなったのでトークを全て削除しました。友達はそのまま残した状態にしていましたが、もはや誰から連絡が来てたかわかりません。
結局、インドネシアで新しい携帯番号を取得したのをきっかけに、LINEも新しく作り直しました。
今、僕のLINEの中に入っているのは家族と大学時代の友達1人だけです。
そのほかの友達とは連絡をとる手段はもうありませんし、コロナウイルス騒動の最中に僕がインドネシアに入国できたか知ることもないでしょう。
実は唯一登録している友達を経由すれば、LINEグループに戻ることができますし、友達も心配して「グループに招待しようか?」と気遣ってくれました。しかし、申し訳なさでいっぱいの僕は悩んでいることを伝え、いったん保留にしてもらいました。
今後ずっと一人という事実
おそらく今後も友達と連絡をとることはできないですし、今後新しい人間関係を築いていかなければ、ずっと一人ぼっちのままです。
大学時代に仲良くしてた友達とは実質、縁が切れた状態です。
"申し訳なさ" と "今後連絡が取れない" 、"もしかしたら一生会えない" という事実が、時々どうしようもない気持ちとなって僕に降りかかります。
一人の寂しさは一人になって初めて気づきます。
普段は一人でも良いや!と強がっていても、ふとしたきっかけで楽しかった出来事を思い出すんですよね。
大学時代に友達とよく行ってたカラオケで、仲の良い友達が歌ってた曲をYoutubeで聞いた時、スマホの中にある "たこ焼きパーティー" や "ドライブ旅行" の写真を見た時・・・
もう僕には取り返すことができない思い出です。
孤独は成長に繋がるって言いますが、昔からの友達って何事にも代え難い貴重なものですよ。
それを全て捨ててまで成長したいかと聞かれたら、僕は NO と答えます。
僕と同じ失敗をしないでください
みなさんには僕のようにならないでほしいなと思います。
どんなに強がっていても、今後ずっと一人と言う事実は辛く悲しいものです。
友達は身近にいて当たり前な存在かもしれませんが、失った時に初めてその偉大さに気づきます。
僕は「人間は一人では生きられない」と思っています。仮に一人で食べていけるだけの資産があったとしても、人との繋がりを完全に絶ってしまうと、精神的に必ず限界が来ます。
もし今、なんとなく後ろめたい気持ちがあって、友達に相談できず一人で悩んでいるなら、できるだけ多くの友達に相談してみてください。
一人で全て結論付けるのではなく、友達を頼ってください。なんでも悩みを言い合える関係を普段から築いておくことが大切です。人は心を開いてくれた人間とは、より深い関係を築こうと思う生き物だと思います。