インドネシアは世界一イスラム教徒が多い国で、国民の8割から9割ほどを占めています。
2020年の*ラマダンは4月23日から5月23日までの1ヶ月間、この期間中は太陽の出ている時間に飲食することができません。
ラマダーン(またはラマダン、アラビア語: رمضان、ペルシア語: رمضان、発音:Ramazan)は、ヒジュラ暦(イスラム暦)での第9月。この月の日の出から日没までの間、ムスリムの義務の一つ「断食(サウム)」として、飲食を絶つことが行われる。
僕の勤める職場は、イスラム教徒のインドネシア人が大半です。
みなさん断食をしているので、僕も昼食を食べないようにしていました。
すると、インドネシア人は僕の健康を気遣ってくれたのか、下記ツイートのように親切にしてくれました。
ラマダンが始まり、職場のインドネシア人と同じく昼食を抜きました。
15時くらいに「クッキー食べる?喉乾いてない?」と、社員さん複数人が食べ物と飲み物を持ってきてくれました。
異教徒の外国人である僕に気を遣ってくれて、インドネシア人めっちゃ優しいなと、心が温かくなりました😊
— Tatsu04a@チカラン(インドネシア) (@tatsu04a) April 24, 2020
おそらく僕がインドネシアに来たばかり(2020年4月1日に入国)で、こちらの仕事や生活が始まって1ヶ月も経っていないので、気にかけてくれていたのでしょう。
インドネシア人の優しさを感じつつ、できる限り職場のインドネシア人の方と同じように過ごしてみようと思っています。
インドネシアは宗教の自由を認めている
インドネシアはイスラム教、キリスト教(カトリック・プロテスタント)、ヒンドゥー教、仏教のいずれも国教として認めています。ただし、無宗教は認められていません。
僕自身、日本にいるときは宗教を意識して生活することはなかったですし、そもそも宗教についての知識はほぼありません。しかし、インドネシアでは時々宗教を聞かれることがあります。つい先日、銀行口座を開設するときにも聞かれました。特に宗教を意識した生活を送っていない(おそらく大半の)日本人は、仏教と答える方が多いと思います。
このように、宗教に対する捉え方は国によって大きく異なりますので、その国の事情を知っておくことが大切ですね。
僕はインドネシアに移住する前に、無宗教が認められていないことを聞いていたので、先ほどの銀行口座開設時は仏教と答えることができました。
ラマダン期間中の生活
ラマダン期間中、飲食店の中が見えないような配慮がなされます。
先ほども書いたように、インドネシアには様々な宗教の方がいますので、断食をしない方もいます。
断食をしている人が多いため、配慮として食事しているのが見えないようにしているのです。
僕の職場でもみんな昼食を食べていないので、僕だけ気にせず食べるというのは難しいです。
インドネシアに住まさせてもらっている身なので、現地のルールに従って生きていくことが大切かなと思ったりしています。
ラマダン期間中、インドネシアの夜は盛り上がります(buka puasa)
ラマダン期間中、日が暮れ始めると、みなさん食事の準備を始めます。
街中には多数の屋台が並び、みんなで食事を楽しみます。
「断食月の日没時に一日の断食を解く食事」で、インドネシア語では buka puasa と言います。
今年はコロナウイルスの影響で取り締まりが厳しく、外で盛大にやるのではなく、家で大人しくしているところが多いみたいです。
最近はスマホがすごい勢いで普及しているので、会話や食事よりもスマホに夢中・・・という方も多いかもしれません。
しかし、buka puasa はみんなで食事をとるきっかけになると思うので、大切なイベントだと感じました。
まとめ
インドネシアは国土が大きく、たくさんの島で構成されています。
民族も宗教も多様で、日本人に有名なバリ島はバリ・ヒンドゥー教の方が多いようです。
どこの国でもそうですが、「郷に入っては郷に従え」が大事かなと思います。
僕自身、ラマダン期間中にインドネシア人に親切にしてもらいました。
インドネシアにやって来たばかりの、異教徒の外国人にも優しくできる心の広さは、僕も見習って生きていこうと思います。