イスラム教徒が多数を占めるインドネシアでは、子供のうちからスナット(割礼)をする文化・習慣があります。
インドネシアは多様性の中の統一を国是に掲げ、信仰の自由が認められているので、少数派(特にジャワ島)であるイスラム教徒以外がスナットを強要されることはありません。
日本で育ってきた日本人はスナットをしていない方がほとんど。
わざわざインドネシアでスナットをする理由はないように思いますよね。
日本人が多く住むジャカルタやジャカルタ近郊では、イスラム教徒が大半。
インドネシアで結婚する場合、外国人である日本人がイスラム教に改宗する場合が多いようです。
イスラム教へ改宗するための義務としてスナットがあるので、施術を受ける方が一定数います。
スナットができるクリニックを探す
一番悩むのがクリニック選びだと思います。
大半のインドネシア人は子供のうちにスナットを終えているので、スナットができるクリニックはたくさんあります。
その中でどこを選ぶか、正直どこか一番いいか分かりません。なので、僕はインドネシアで活躍する日本人Youtuber GENKI さんの動画を参考にしました。
この動画では色々な施術方法が日本語字幕付きで説明されていて、とても参考になりました、
この動画で紹介されているクリニックは「Rumah Sunat dr. Mahdian」で、ジャカルタやブカシ市内に多くあります。
Rumah Sunat dr. Mahdian の予約方法
WA (WhatsApp) で連絡が取れるので、予約はめちゃくちゃ簡単です。
下記URLは公式HPから引用していますので、Customer Service Sunat Dewasa に連絡してみてください。*dewasa: 大人 という意味です。
希望する場所と日時の予約、気になることなど質問もできます。
割引価格を適用する
上記の Customer Service に問い合わせするとき、割引はあるか尋ねたところ、SehatQというアプリを教えてもらいました。
こちらのアプリで「Rumah Sunat dr. Mahdian」と検索し、該当する項目を選択すると、割引価格が適用できます。
ただし使い方が少しややこしいので、わからない場合は WA で質問すると丁寧に教えてもらえます。
ちなみに割引価格前は Rp. 4.000.000 (4juta) で、アプリの割引価格 Rp. 550.000 を適用して、トータル Rp. 3.450.000 でした。
この価格には必要な薬、ガーゼ、マグカップも含まれています。
施術当日の流れ
事前に WA で予約した日時に、指定したクリニックに行くと、受付で病歴やアレルギーなどの有無の確認があります。
必要事項を記入した後、呼ばれるまで待機します。
施術室に呼ばれると、まずは術部の状態を確認し、施術の流れを説明されます。
使用する機器や所要時間などを確認し、早速施術に取り掛かります。
施術自体は10-15分もすれば終わり、その後は包帯の外すタイミング、薬の使い方、クリニックでの術後の検査日程の確認、痛み止めの坐薬の使用(その場限り)がありました。
施術中や施術後の痛み
施術中の痛みは、麻酔をする時が一番痛かったです。
麻酔後は一切痛みがなく「え?もう終わったの?」と思うくらいスムーズでした。時間にして10-15分ほどでしょうか。
痛みが来るのは、麻酔が切れてからです。
施術後2時間くらい経つと、術部が熱く感じ、だんだん痛みに変わってきます。
じっとしてても痛いのですが、めちゃくちゃ痛いわけではなく、ジンジンする痛みがずっと続く感じです。
施術後1日目
施術後、麻酔が切れてからはじっとしてても痛かったのですが、次の日の朝はじっとしてても痛みは無くなりました。
動くと術部に痛みが走るので、椅子に座って動かない生活をしています。椅子に座り続けると腰やお尻が痛くなるので、たまにベッドで横たわってます。
1日目午後、施術からちょうど24時間ほど経ってから術部を見ると、青黒くなっていました。
前日の施術の際にドクターの WA (WhatsApp) を教えてもらっていたので、写真付きで質問したところ、心配いらないとの回答をすぐにいただきました。
施術後2日目
月曜日だったので会社に行きました。
痛みが強く動けなさそうだったらお休みをいただこうと思いましたが、朝起きると痛みは1日目より落ち着いてました。
会社内での移動は痛みで少し大変でしたが、耐えられないレベルではなかったです。
※ 動き回ったり重い荷物を運んだりするのは、難しいかもしれません。仕事内容によっては痛みが悪化するかもしれないので、事前に先生と相談するのがオススメです。
施術後3日目
痛みは2日目よりもさらに落ち着き、「思ったより早く治りそうだな」という感じがします。
2日目夜から強烈な痒みも出てきたので、治りかけの証であると信じたいです。
3日目は術部の包帯を外す日なので、夕方に外したのですが、これがかなり痛い!
術部と癒着してて、外すだけでも結構な痛みでした。
施術後4日目-6日目
痒みが強烈になり、夜寝るのも困難になりました。
痒みが出てくる = 傷口が治ってきている
と前向きに考えたいのですが、寝れないレベルで痒いので、夜はもがき苦しんでいました。
施術後7日目
クリニックで術部の検査をしてもらいましたが、経過は良好でした。
今日からシャワー解禁で、術部を水に濡らしてもいいとのこと。洗面台で頭を洗って、濡れたタオルで体を拭く生活から解放されました!
重い荷物を持ったり押したり、激しい運動をしたりするのは禁止されていますが、それ以外は特に動いても問題ないそうです。
術後より術部に巻き付いている金属製のトゲトゲしたリングは、今日から2週間以内に自然に外れます。
もし外れなかったら、2週間後にクリニックを受診することになっています。基本的に問題なければ、再度クリニックに行く必要はないので、後は痛み・痒みがなくなるのを待つだけです。
ちなみに痛み・痒みはだいぶ落ち着いてきました。
施術後10日目
痒みは完全に消え、痛みも初日の30%ほどになりました。
油断して激しく動くと、刺激になって少し痛みますが、余裕で耐えられるレベルです。
運動はまだできませんが、確実に良くなっているのを実感してます。
施術後14日目
バイクに3時間くらい乗って、ジャカルタまで遊びに行きましたが、痛みも特に感じることなく過ごせました。
走ったり、激しく動いたりすると痛いかもしれませんが、ゆっくり歩くだけなら特に問題ありませんでした。
施術後28日目
約1ヶ月経過し、ゴルフに参加したのですが、特に問題なくプレーできました。
痛みも特にありません。施術後21日目にも運動できそうな感じはしましたが、念のため1ヶ月待ちました。
まとめ
インドネシアでのスナット (割礼) 体験を書いてきました。簡単にまとめると、
予約は WA (WhatsApp) 、割引は SehatQ というアプリ、施術中の痛みはそこまで恐れる必要はありません。
今回紹介したクリニック「Rumah Sunat dr. Mahdian」は説明も丁寧で、術後のサポートもWAで連絡が取れるのでひと安心です!
最後になりましたが、覚えておくと役立つインドネシア語を紹介します。
・kassa:ガーゼ
・pereban:包帯
・anestesi:麻酔
インドネシアでスナットを受けようか悩んでいる方の参考になれば幸いです。